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about us




これはbrigader(団長)になるまでの私の物語

高校3年生の頃、私は舞台表現の道に進むことを決めました。

演劇一筋の毎日で、授業中に台本を書いては怒られるの
繰り返しをするくらいの演劇バカ。これが無くなったら死んで
しまうとさえ思い込む位にのめり込んでいて舞台表現しか
私には出来ることが無いんだと信じて疑いませんでした。

ですが高校を卒業し劇団養成科を経て芸能事務所で活動を
しはじめた21歳の頃、大きく挫折をします。

華やかな舞台の世界の裏側。
そこを乗り越えてでも舞台に立ちたいと思う程、私には根性も
実力も無い。どんなに勉強を積み重ねても、努力をしても運に
左右されてしまう事が多すぎる世界。私の力では生きていけない
と悟り、舞台の道を諦めました。


死を思う旅・インド

舞台に居られないなら死んでしまうのと同じなのかもしれないと、
バックパック一つでインドへ旅に出ました。死ぬための片道の
つもりで。

そんな意味で渡航したにも関わらずインドは優しい毎日を与えて
くれました。喧騒とスパイスの香り。あの日の朝焼け。砂漠の
砂嵐。お金を求める小さな手。生きることへの執着や渇望を
あらゆる場所で体感するこの国では私の挫折などとるに
足らないと半年後、生きる事を思い知らされて帰国することに
なりました。




帰国・そしてパートナーと共に

帰国後、自分の中に再び舞台への心が戻るかと期待しましたが
インドの日々ですら挫折と同時に燃え尽きてしまった心を取り
戻す事は出来ませんでした。取りあえず働かなくてはと、
手あたり次第に働いて、とにかく考える時間を無くして過ごしました。

そのうち何気なく立ち寄ったエスニック雑貨店でパートナーと
知り合います。パートナーの夢に、私の果たせなかった何かを
重ね合わせるようにしてエスニック衣料雑貨店を立ち上げること
になったのです。

私の中に温かい場所が生まれました。
名前はシャムズ。アラビア語で太陽(シャムス)を意味します。
スがズになっているのは私達二人で太陽だということ。
ふたつのふたりの太陽を意味する言葉として私たちが作った造語です。


1からのはじまり

服飾系の学校を卒業したのでもなければ、服飾系の業種に居た
経験も何の知識も持たない私の試行錯誤の日々が始まりました。

とにかく夢中で働いてお金を貯め、海外へ渡航。初めての交渉
伝わらない英語、思うように商材も見つかりません。それでも
何とか商材をかき集めて持ち帰り、見切り発車的な形で
2007年4月12日シャムズはオープンしました。

シャムズを立ち上げた2007年は自分自身を含めネットショップ
というものがようやく浸透し始めた頃。商品掲載から出荷まで
何度何度も失敗を重ねました。また、ネットショップに精通した本
やネット上の情報も少ないため何もかもが手探りです。
とにかく続けること、続けさせてもらえることに感謝しながら
毎日の売り上げに一喜一憂して日々を過ごしました。


リーマンショック・病気の影・震災

2008年のリーマンショックはようやく調子を掴んできた頃の
シャムズの経営にダメージを与えました。加えて私が婦人科の
検診で子宮頸がん異形成と診断をされてしまったのです。

その頃の私は子宮頸がんの原因のひとつである
HPVハイリスクのウイルスを保持して8年ほどになっていました。
ただその時の私は癌に変異する可能性を持つ異形成に変化
したということをどこか他人事のように見ていた気がします。

それは、もしこのまま癌になってしまったらという恐怖よりも
今お店を潰すわけにはいかないというシャムズに対しての
底知れない強い気持ちの方が癌の恐怖を遥かに上回っていた
からです。

勢いのまま夢中で仕事に取り組んだおかげでシャムズは
危機を乗り越えることが出来ました。

(その後子宮頸がん異形成の進行は進みましたが手術をし、
再発の可能性は残しつつもようやく細胞を取り除くことに成功
しました。)

また、2011年の震災では実際に被災していないのにも
関わらずPTSD(心的外傷後ストレス障害)のような状況に陥り、
私自身仕事がままならない日々が続きました。

その中で励まされたのは全国のお客様から届くメッセージ。
シャムズから届く商品をお客様達が待ってくれているという
希望が私を立ち直らせPTSDも何とか乗り切ることが出来ました。


変化、そして

時が過ぎ、安定した日々が過ぎる中パートナーと意見が分かれ
ることが多くなりましたどちらも大事で重要な意見でしたが、
シャムズの中では折り合いをつけることが出来ません。
パートナーは別事業へ進み、私がシャムズを引き継ぐことに
なりました。


ひとり、だから強い

全ての業務を完全に一人で行う事。
震えました。失敗は即閉店につながります。

【シャムズは私にしかできないお店。私が絶対に守る。】

あらゆる知識と技術を身に着ける時間を増やしながら
挑戦も失敗も成功も、全部の責任を負う。ひとりだから強い。
私のシャムズがここから始まりました。

紆余曲折を経て、荒波に飲まれたり乗りこなしながら
全国のお客様のおかげで毎日があること。皆様のおかげで
今日も働き続けることが出来ることに感謝をしています。


ここは舞台なのではないかと

ひとりで経営をするようになって落ち着いた頃私はふと気付きました。

商品をセレクトし、写真を撮影し、お客様にメッセージを書くことは
かつて目指していた舞台に居るようなことなのかもしれない。
自分で役や演技方法を考え、観客のお客様へパフォーマンスを
するようにシャムズという舞台を作り上げてきていたのかも
しれないということにようやく気付いたのです。

表現する舞台が変わっても表現への志は変わらない。

こうしてシャムズという舞台へ名前を変えて表現への熱を再び
取り戻した私は、ますます仕事に熱を注ぐと共に長い時間
答えが出せずにいた言葉を思い出していました。


ジプシー達と永遠の旅をする覚悟は出来ているか?

17歳の頃、受験の候補に挙げていた劇団で
先輩の終了公演が行われていたのを見に行った時の事です。
パンフレットには指導をした様々な先生達からのメッセージが
寄せられていました。パラパラとめくってゆくうちひとつの文章が
わたしを釘付けにしました。

<ジプシー達と永遠の旅をする覚悟は出来ているか?>

それは、これから舞台の道に進む者へのメッセージでした。
表現者としてこれから進む覚悟を問われる言葉に心を鷲掴みに
され、そこから十数年経っても自分の中にありながら答え
が見つからなかった言葉でした。


長い時間を経てようやく私は、シャムズで答えを出しました。


永遠の旅をするように時代を漂いながら、場所が変わっても、
年齢を重ねても、努力を重ねながら私はずっと表現の世界に
居たい。その覚悟は出来ている。


新しい旅路

2014年、私は拠点を構える神奈川県藤沢市という街で新しい
旅路を進みはじめました。方々のご縁によってシャムズで得た
経験や技術をお話しする機会をいただきそれによってシャムズ
や私自身の能力を磨く日々の始まりです。

打ちのめされては立ち上がるを繰り返し、貪欲にもがくように
没頭しては何度も涙を流しました。自分の力不足で手助け
出来なかった人達のこと。個人事業主への陰湿な屈辱。
もっと私に力があればとあらゆる知識の習得に手を伸ばす渇望。

少しずつ心が、身体がバランスを崩しはじめて愛する人を
失うことになった時、再び私は自分に問いかけました。
今度は意味の重さが違っていました。シャムズで問われた
覚悟とは違う人生を懸けた問いでした。

【ジプシー達と永遠の旅をする覚悟は出来ているか?】

その日は寒さしかない日でした。私は海を見つめながら唇を
かみしめて、拳を握り締っていました。

私は海を見つめながら心の中で叫びました。
永遠の旅をするように探求も努力もやめない。
自分の能力に磨きをかけて世の中の役に立つ。
あの人や、あの人たちの涙を止める仕事をする。

その覚悟をここでする。

シャムズから始まった小さな旅はこの瞬間ブリゲイドに
引き継がれ大きな旅に変わりました。

2016年2月私はシャムズを管轄するbrigade(ブリゲイド:旅団)
という組織を立ち上げました。誰かの笑顔を守ったり、誰かの涙
を止めるために働いている人達を
支える仕事をしています。


ここまで読んでくださってありがとうございました。
いつかどこかでお会いできますように。


【プロフィール】

酒井典子

brigade代表/団長 http://brigade21.com
1981年静岡生まれ

【毎日の生活にエスニックな彩りを】をテーマに
エスニック&ボヘミアンファッションと雑貨を扱う通販サイト
シャムズの経営者。

自社ECサイト現役経営者の視点を活かし、定期的にHP
ECサイト集客改善やデザインサポート、セミナー等を行っている。